福井大学は2022年度から問題の出題形式が
大きく変わったというのが特徴的であります。
福井大学は他者推薦書の提出が必要ではないので、
大学自体は相当の田舎にあり不便ではありますが、多数の受験生が受験をし、
倍率はトップレベルであり、30~40倍ほどになるというのが特徴であります。
大学の立地は医学部編入試験を実施している大学の中では、
トップレベルで不便な位置にあると感じましたが、
車があれば通学には大きな支障はないかもしれないです。
それでは、福井大学の編入試験について筆記試験についてから書きたいと思います。
福井大学では、2020年実施分までは非常にオーソドックスで
KALSの基礎完成シリーズだけで足りるような生命科学の問題と、
そんなにレベルの高くない英語の長文読解の問題。
そして統計の問題が1問出題されるという、例年決まったパターンでありました。
だがしかし、2021年度の実施分から微分積分の難しい問題が出題されるようになり、2022年度実施分からは出題形式が大きく変わり、
医学部論文系のかなりの難単語が出てくる英語長文問題と、
薬学部出身に非常に有利な内容の生命科学の問題という出題に変わりました。
2021年度の微分積分といい、
理系学部の出身者に非常に有利な試験になってきている事は間違いないと思います。
英語も最近は医療単語をバンバン使っていくる長文問題が多くなってきているので、
文系の帰国子女であったとしても容易には解けないようになってきています。
英語も生命科学もそうですが、
普段からレベルのあまり高くない問題ばかりを解いていれば、
なかなか本番では解けない問題が多くなってきているので、
ある程度レベルの高い問題でかつ、
より多くの問題を解いておく事か重要になると思います。
知っているか知っていないかどうかで、
点数が大きく変わってくる傾向にあります。
特に福井大学は倍率が30倍を超えてくるので、
1点の差で合否が決まるような非常にシビアな戦いとなります。
福井大学の試験は試験時間は余裕があるように作られていますので、
特に慌てなくても普通に解き終わるかと思います。
続いて、面接試験について、
面接試験は、愛媛大学と似たような形式であり、
パワーポイント等で作成をしたプレゼン資料を使って、
自己について発表をした後に、面接官から質問があるという内容となっています。
面接試験はまずパワーポイントを事前に作成して、
USBに入れて大学に郵送をする必要があります。
大学に郵送をすれば、大学側で発表者順にパワーポイントの資料が準備され、
面接室に入った時点で、
前のスクリーンにスライドが表示された状態になっているので、
受験番号と名前を言ったあとに発表を開始する流れとなります。
面接室は他の大学のように、面接官が3人くらいのこじんまりとした部屋ではなく、
普通に普段学生が授業を受けるような大講堂での発表となりますので、
面接官に向けて授業をしているようなイメージとなります。
面接官の数も多く、だいたい7人くらいの面接官がいます。
発表が終了後に質問がある面接官が順に質問を投げかけてくるので、
それに対して返信をするという流れです。
私のときは、他の大学よりも質問が圧迫的であるように思いました。
わざとかどうかわからないですが、意味のわからない質問をしてくる教授もいました。
たまたまかもしれないですが、
若干他の大学よりも特殊な面接であると思っておいてもいいかもしれないです。
福井大学は過去の面接問答集を見ていても、
例年圧迫面接になる可能性が高い大学であると思います。
また、志望理由書は事前にある程度しっかりと読み込まれているように感じましたので、志望理由書の内容とパワーポイントでの発表の内容に差があると、
混乱をさせてしまう事になり、
さらには面接時間もそんなに長くはないですので、
結局その混乱を解消する事なく面接が終了してしまいがちです。
ある程度は志望理由書の時点で勝敗が決まっているように思いましたので、
志望理由書はしっかりと作りこんで出願をした方がいいと思います。
愛媛大学と面接の形式は非常に似通っていましたので、
すでに愛媛大学の面接を受験した経験がある人にとっては、
落ち着いて面接に挑む事ができると思います。
以上が福井大学医学部編入試験の筆記試験・面接試験の体験記でした。