島根大学では2021年度実施分までは
物理・化学・生命科学・英語の4科目でありましたが、
2022年度の実施分から物理が廃止されたのが特徴的であります。
島根大学の物理の問題は非常に難しい場合が多く、
物理は完全に捨てるという戦略をする人も多かったため、
物理が廃止されてから受験者数が今後増えていく可能性があると思います。
ただ、2022年度実施分では、
滋賀医科大学と受験の日程が被っていて、
多くの人が滋賀医科大学に流れていった事で、
島根大学の受験者数は例年よりも少なかったです。
受験者数が多いか少ないかというのは合否に大きくかかわってきますので、
受験の日程が被っている大学がある場合は、
どちらの大学を受けるのかをしっかりと考える事も重要となります。
では、島根大学の筆記試験について書いていきたいと思います。
島根大学は2022年度実施分から英語・生命科学・化学の3科目となりましたが、
まず英語が少し厄介であります。
というのも、英作文の問題が毎年2題必ず出る事となっています。
英作文の問題が出る大学は島根と浜松医科大学ほどとあまり多くないので、
英作文の対策が進んでいないという人も非常に多いです。
英作文の配点の比率が高いので、
英作文で差がつく可能性はあると思います。
ただ、島根大学の英作文は毎年同じ形式のオーソドックスなものであるので
対策は立てやすいと思います。
英語の問題量に対しては試験時間は短めであるので、
早めに解く必要があります。
また、島根大学ではTOEICのスコアの提出が必要となっていますが、
TOEICのスコアは足切りに使っている程度で、あまり関係ないと思われますので、
TOEICの点数が出願条件にギリギリであったとしても出願をしていいと思います。
生命科学と化学に関しては
他の大学と比べて若干難しめの問題が出ているように思います。
化学に関しては、ほぼ大学範囲の問題であり、有機化学はほぼ毎年出題されているので、有機化学はマストでやる必要かあると思います。
生命科学に関しては、完成シリーズまでで対応できる年もありますが、
実践シリーズまでやっておいた方が無難ではあります。
また、単純な知識問題ではなく、
深く考える必要がある、一歩踏み込んだ問題が出題される傾向にありますので、
普段から深い理解で勉強をしていく必要があると思います。
生命科学と化学に関しては試験時間に十分に余裕があると思います。
続いて、面接試験について、
面接試験は午前と午後に分かれて実施されるようになっています。
面接の開始前に面接調査票というものを書きます。この内容は毎年決まっていて。
勉強以外に得意なこと(入賞したことなど)
どんな医師を希望するか、特に勤務地は?
自分の性格について自己評価と他者評価に分けて
コミュニケーション能力を向上させるために心がけていることなど
の4つの項目をそれぞれ150字くらいで書く事になるので、
事前に必ず準備をして暗記し、すらすらと書けるようにしておくべきであると思います。
この記入時間はかなりタイトでありますので、
その場で考えていては時間が足りない可能性が高いです。
ちなみに、以前までは面接調査票とは別に
面接レポートというものも書いていたのですが、今はそれは廃止されているようです。
面接調査票は以外と面接本番においてかなり突っ込まれる重要事項であるので、
手を抜かずにしっかりと準備をしておく事をお勧めいたします。
面接調査票が書き終わったら面接室に受験番号順に向かう事になります。
面接は計2回。2つの面接室に行く事になります。
1つの面接室ではオーソドックスな面接が行われていて、
もう一つの面接室では、グラフや図の読解問題のようなものが提示され、
前半はそれについてのディスカッションのようなものを行い、
後半は通常の面接という流れとなっています。
島根大学では志望理由書は出願の後、
筆記試験に合格した者だけが提出する事となっているのですが、
この大学も志望理由書の内容は事前にかなり深く読み込まれています。
そして、面接の評価としては、医学部長がいる方の面接室では、
何かチェックシートのようなものにチェックして評価をしていましたので、
大学側で求める人物像のような何項目かのポイントがあり、
それをより多く満たした者が高得点となる可能性が高いです。
事前に医学部のホームページを確認して、
求めている人物像にあった人物を演じるのがいいと思います。
この大学はかなり面接重視の大学でありますが、
年齢重視の大学でもあります。
一般入試では年齢に関係なく、
再受験でも入りやすい大学であるとされていますが、
医学部編入試験では年齢が若い人ほど有利な傾向にあると思いますので、
ある程度年齢がいっている人はより深く志望理由書を練っていった方がいいと思います。
以上が島根大学の体験記でした。
この大学は、過去にすでに受験経験がある者は不合格になる可能性が高い大学であり、
島根大学の受験が2回目以上であるという場合は、
合格するのは少し難しいかもしれないです。
あくまでも可能性の話ではあるのですが、
面接が始まる前に、今回が何回目の受験かを聞かれたのと、
受験生の過去の島根大学受験歴のようなものを書いた紙を
面接官が持っていたように思いますので、
合否に関係がある可能性は高いかと思います。