医学部編入合格には薬ゼミ青本生物だけでは完全に不足する理由

医学部編入試験の勉強について

 

医学部編入試験の生命科学の勉強に薬ゼミの青本生物がいいと言っている人が多くいますが、
今回はその件について私の意見を書きたいと思います。

 

 

まず、薬ゼミの青本というのは、薬剤師国家試験のための参考書であり、
薬学生の人はほぼ全ての人が持っている教材なので、
特に薬学部出身で医学部編入試験を受けようとする人は、
まず薬ゼミの青本生物で生命科学の勉強をしようと思いがちです。

 

 

この薬ゼミの青本生物は
生命科学の試験範囲をある程度は網羅しているのですが、
医学部編入試験に合格するためには全然内容が足りないものとなっています。

 

 

医学部編入試験の生命科学はもっと範囲が広くて深い内容の事を聞いてくるのに対して、
薬ゼミの青本は範囲が狭く、浅い内容のものしか載っていないです。

 

 

よく考えれば当然の事です。
薬剤師国家試験というのは、9科目分の内容が試験に出るわけで、
そのうちの一科目が「生物」に過ぎないです。

 

 

なので、内容もそんなに幅広いわけではなく、代表的なオーソドックスな内容しか習わないです。
9科目も試験科目があるのに、
そのうちの1科目が医学部編入試験の生命科学のように出題内容が膨大であれば、
完全に薬学生の脳はパンクしてしまうのは普通に考えればわかる事でしょう。

 

 

さらには、薬剤師国家試験であるのですから、
やはり薬理や薬物治療を主に中心に勉強する事になります。
こんな「生物」という科目に時間をかけるわけにはいかないという事もわかるでしょう。

 

 

薬ゼミの青本だけやったとしても、ほぼほぼ全ての大学で対応する事は出来ないと思います。
おとなしくKALSの生命科学をやっておいた方がいいと思います。
人と違う事をやるというのは基本的にリスクが高い場合が多いです。

 

 

医学部編入試験は社会人で働きながら受験する人が大半なので、
時間があまり確保できる人が少ない、
ゆえにコスパの良い方法や裏技のようなものを求めてしまいがちです。

 

 

ただ、そのような方法はかえって遠回りになってしまう場合もあるので、
地道に正攻法である程度はやっていく必要があると思います。

 

 

私の意見としては、薬ゼミ青本生物をやる事は、
医学部編入試験の受験において、ほぼ無駄な事であると思います。
KALSでは習っていなくて、薬ゼミ青本生物では掲載されているという事が、
ごくごくたまに編入試験で出題される事はあるのですが、
そういう問題を取るために薬ゼミ青本生物をするのはコスパが悪いです。

 

 

ただ、青本生物はKALSの教材などと比べると、
とても薄い本でありますので、
もし時間があるという場合は、さらっと一通り読んでみるのもいいかもしれないです。

 

 

解説はかなり薄いように思いますので、
KALSの教材である程度の理解力が及んでいない場合は、
スムーズには理解はできないかもしれないです。