医学部編入試験は案外お金がかかるという事が盲点であります。
医学部編入試験の合格までに必要なお金と合格した後に
大学を卒業をするまでに必要なお金をある程度考えてから
出願をする必要があると思います。
具体的にどのくらいの費用がかかるのかを項目ごとに書いていこうと思います。
まず、1つの大学を受験しようと思った場合、受験料として3万円が必要となります。
そして、遠距離の大学の場合は、
交通費と宿泊代で合計3万円くらいが必要となりますので、
1大学の筆記試験を受けるのには実質6万円以上はかかるという事になります。
さらに筆記試験を通過し、面接試験も受ける場合は、
もう一度交通費と宿代が必要になりますので、合計9万円が必要になります。
これだけでも、例えば7大学を受験しようとした場合には、
63万円もかかってしまいます。
ちなみに、面接試験は出願時の受験料に含まれているので、
追加でかかる必要は特にはないです。
受験をするためだけでこのくらいの費用が掛かってしまい、
さらにKALSを受講しようと思えば、安くて20万円。
全科目をコースで受講しようとする場合は、
80万円~100万円もの費用が掛かってしまいます。
そのほか、面接対策や志望理由書の添削費用が掛かるという事で、
それらをすべて合わせると、
最低でも100万円は必要であると思っておいた方がいいです。
その後、合格した後には引っ越し費用や家賃光熱費と大学の学費で、
卒業するまでにトータルで1200万円ほどかかるので、
それらの費用も考えた上で、受験を考える必要はあると思います。
編入試験の合格までに2年間をかけるという場合は、計200万円と、
合格後~卒業するまでの費用で1200万円で合計1400万円。
合格までに3年間をかけるという場合は、合計1500万円かかります。
ある程度の年齢がいっていて貯蓄が十分にあるという場合や、
費用のある程度は親が出してくれるといった場合以外は、
社会人として働きながら受験をする方が無難であると思います。
仕事を辞めて医学部編入試験に専念するという人も4割くらいいるのですが、
途中で金銭的に厳しくなり、
やはり仕事に復帰するという例も多いです。
仕事を完全に辞めて医学部編入試験に専念する場合は、
その期間の生活費なども追加でかかってしまうため、
かなりの負担になるかと思います。
ただ、編入生であっても大学入学後に奨学金の申し込みはできますので、
例え、医学部編入試験の受験のためにお金をほぼ使い切って、
お金がないという状況であったとしても、
合格後の費用は何とかなるという場合は多いですので、
医学部編入のための受験費用だけを何とかできるのなら、
受験をしてみても良いかと思います。