高知大学医学部編入の筆記試験と面接試験について(体験記)

医学部編入試験 体験記

 

今回は高知大学の医学部編入試験の体験記について。
高知大学はかなりの変わり種の大学であり、
合否の判定基準が非常にわかりにくい大学です

 

 

高知大学は数学を課されるという事から、
最初から除外している人も多いかと思いますが、
数学は簡単な年は簡単でありますので、
受ける価値は十分にあると思います。

 

 

ただ、高知大学は現在は研究医選抜となっていて、
在学中に指定された研究室で
研究に取り組まないといけないというデメリットがあります。

 

 

ただ、医師免許取得後の縛りは特にはないですので、
在学中に研究の手伝いをしさえすれば、
大学卒業後は研究医に進まずに臨床医に進むという事は十分可能かと思います。

 

 

研究医選抜であるという事と、
数学が課されるという事から、2022年度実施の試験は、
非常に倍率の低い試験となったのが特徴的です。

 

 

では、まず筆記試験についての体験記を書こうと思います。
筆記試験は化学・物理・生命科学・数学の4科目であり、
英語はTOEICの点数で評価されるとの事ですが、

 

 

おそらくTOEICの点数はあまり重視されていなく、
化学・物理・生命科学・数学の4科目の筆記の点数でほぼ決まるのかと思いました。
そして、この4科目の筆記試験の難易度についてですが、
これは非常に簡単であります。

 

 

おそらくは全大学のうちで最も難易度としては低いかと思います。
高校の範囲内の物理・化学と、後は生命科学をKALSの教材でやっていれば、
十分に合格点に達するレベルとなっています。

 

 

数学もマーク式の試験であるので、
基本的にはセンター試験の数学1Aと数学2Bをやっておけば対応可能です。
筆記試験の難易度は高知大学はとても低いですので、
7~8割以上は余裕で取れるように過去問演習をしておくべきでしょう。

 

 

続いて面接試験についてですが、
この大学では個別面接とグループワークというものがあります。

 

 

グループワークと聞くと自信がなく、
この大学はやめておこうと思う人もいるかもしれないですが、
全く大したことのないグループワークです。
それでは順に書いていこうと思います。

 

 

まず、この大学では1日目が個別面接。
2日目がグループワークとなっています。
1日目はスーツで、2日目は服装自由ですが、全員がスーツを来ていましたので
スーツで行く方が無難ではあると思います。

 

 

1日目の個別面接はかなり適当なものです。
まず、この大学では出願時に研究論文と志望理由書を提出するのですが、
そのどちらも一切読まれていませんでした。

 

 

面接官が読んでいるのは、
履歴書に書いた学歴・職務経歴の部分だけであり、
それ以外の情報はほぼほぼ把握されていないですので、
そのつもりで面接では話した方がいいように思います。

 

 

面接の内容自体もイマイチよくわからないもので、
どうでもいい質問をされたり、
あまり面接を重視していないような大学かと思いました。

 

 

そして、この大学で重要なのが、とにかく年齢が若いという事です。
例年、面接の出来やグループワークの活躍に関わらず、
年齢が若い人が合格しやすいという傾向にある大学です。
なので、大学現役生の受験生が多いほど、
社会人の受験生は厳しい戦いを強いられることとなります。

 

 

ただ、ある程度の年齢がいっている人でも、
大学が求める経歴に合致しているような人は合格していますので、
年齢と大学側に都合のいい経歴かどうか勝負みたいな所があります。

 

 

とはいうものの、個人面接の対策は捨てがたく、
ここの大学は他の大学では質問されないような、
ちょっと想定外の質問が来る傾向にあるように思うので、
どんな質問が来ても、冷静に的確な答えを出せるようなトレーニングが必要でしょう。

 

 

続いて、2日目がグループワークとなっています。
グループワークはあまり重要度は高くはないように思いますが、
堂々とした姿勢で、あまり目立ちすぎるような事はせず、
議論の展開をいい方向に変えるような機転のきいたような事を言える人が
高評価を受けて最終合格をしているように思いました。

 

 

グループワークは5人~6人のグループに分かれて、
それぞれのグループに割り振られた課題を
高知大学の図書館の本や、与えられたiPadを使って調べて、
それをポスター用紙にまとめて整理をして、
みんなの前で発表をし、その発表後にみんなで議論をするというものです。

 

 

大学の実習のようなもので、
そんなに大して難しいようなものでもなく、
普通に調べて、それをポスター用紙にまとめて終わりというものです。

 

 

私の感想では最も重要な評価ポイントは、
グループワーク中の行動ではなく、
「発表後にみんなで議論をする」の部分で、
いかに機転のきいた事を言えるかどうかであると思いますので、

 

 

このみんなで議論をする部分では、
頭を働かせて、いい発言をできるように心がけるのがいいかと思います。

 

 

高知大学については以上です。
高知大学の面接試験・グループワークはとても対策が難しく、
運の要素も大きいものであると思いました。

 

 

ただ、年齢が若ければ、
年齢がそんなに若くなくても大学現役生であれば、
かなり有利になる試験であると思いますので、
ぜひ受けるべきであると思います。

 

 

すでに社会人の人にとっては、
この大学を第一志望として考えるのは難しく、
受かればいいやというくらいで考えておく方がいいと思います。