医学部編入試験の難易度については
ネット上で賛否両論があり、真相ははっきりとしない状況でありますが、
今回は私が思う医学部編入試験の難易度について書きたいと思います。
まず、最初に言うと医学部編入試験の難易度は、
その人の経歴や年齢によって天と地ほどの差があります。
なので、単純に医学部編入試験は簡単だ、難しいんだと言う事は本来はできないものです。
一般的には、医学部編入試験はどんな経歴の人にとっても難しい
そのように思っておいた方がいいかと思います。
東大や京大を出ているような人であっても、
普通に3年4年と落ち続けるような試験であるのは事実です。
では、ネット上に書かれている「医学部編入試験は簡単」という意見について、
これは言うならば、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というやつです。
非常に苦労して達成した事も達成してしまった後から考えると、
案外大した事がなかった。むしろ簡単であったと思う事はよくあるでしょう。
ネット上で「医学部編入試験は簡単だ」と言っている人の半分くらいはこのパターンです。
もう一つのパターンは大学現役生である場合です。
医学部編入試験は大学現役生に非常に有利になっています。
私は今までに大学現役生の志望理由書や面接対策をしてきましたが、
正直、大学をすでに卒業した人と比べて明らかに劣っていると感じる場合でも、
医学部編入試験の面接に次々に通るケースが多いです。
つまり、一般受験と同様に医学部編入試験においても、
年齢というのは、かなり大きな加点要素となりますので、
大学現役生で医学部編入試験に合格し、
「医学部編入試験は簡単だった」と言っている人の言葉はほぼ当てにならないです。
ちなみに私は大学現役時に受けたのではなく、
社会人の時に受けたのですが、
医学部編入試験が簡単だったとは到底言えないです。
非常に時間をかけて思考錯誤をして戦略を練りました。
私は私立の医学部受験と並行して医学部編入試験の対策をしていたのですが、
感覚的には私立の医学部に合格する方が簡単なように思います。
私立の医学部受験の場合は、決められた範囲をしっかりと勉強をし、
後は面接のハードルは医学部編入試験に比べると遥かに低いです。
対して、医学部編入試験は試験範囲が決まっていないに等しいほど、
何を勉強すればいいのかがまずわからないという状態に陥りがちで、
面接試験の基準もいまいちはっきりとしていないブラックボックス状態なので、
すんなり行く人は1年ほどで合格しますが、
長くかかる人は、3年4年とかかり、何が原因で合格しないのかわからない
そういう状態に陥ってしまう人もいます。
つまり、頑張れば受かる可能性があるのが一般受験。
頑張ったとしても受かる可能性がない場合があるのが医学部編入試験です。
これらを踏まえると、私は私立医学部の一般受験と医学部編入試験を並行してやっていくのが、
医学部に進学するという目標を達成するのに最も合理的な方法であると思います。
ちなみに、なぜ国公立医学部の一般受験はしなかったのかとよく聞かれますが、
これは単純に時間がなかったからです。
社会人の私は働きながら勉強をしており、
かつ2年以内に必ず合格する事を目標としておりましたので、
そんな中でセンター試験の国語社会にまで手をつける時間的余裕はないと判断しました。
時間がある人にとっては、
国公立医学部の一般受験と医学部編入試験を並行していく方が、
学費の事を考えても良い選択であると思います。